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近代・現代

マタギ小屋とは?マタギの歴史と特徴についてご紹介

またぎ小屋とは?またぎの歴史と特徴についてご紹介 近代・現代
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こんにちは、伊藤です。
日本の家の歴史に関する話題として、「マタギ小屋」について紹介したいと思います。

マタギ小屋とは、狩猟をする人たちが狩りのために入山した際に一時的に使っていた簡易的な小屋のことです。
そもそも「マタギ」とはなにか、その起源や特徴には興味深い点がたくさんあります。
では、早速見ていきましょう。

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マタギ小屋とは?目的と特徴

マタギ小屋とは、マタギが狩猟の際に使用する仮設の小屋のことです。
マタギは、大規模な狩り以外は単独または少人数で山に入ることが多いため、簡易的な小屋を作りそこに食料のコメや薪を備蓄します。
そこで暖を取ったり、飢えをしのいでいました。

ただ、マタギ小屋は簡易的にその場で集められる材料で作られることがほとんどなため、壊れれば翌年に作り直します。
マタギ小屋の中は小枝を敷き詰めてたり、熊や鹿、犬などの毛皮を敷いたりし快適にしていました。
現代で言うテントのようなものを、その場の材料を集めて作っていたということは、マタギは器用だったとも言えますね。

「マタギ」とは?いつから存在しているの?

そもそもマタギとは、東北地方や北海道で古くから伝わる狩猟をおこなう人たちを指す言葉です。
マタギにはその土地その土地のしきたりや礼儀があり、獲物は主に熊やカモシカ、サルやノウサギなど山間部に生息する生き物が対象でした。

マタギの歴史

マタギの歴史は平安時代にまで遡り、他地域の猟師には類を見ない独特の宗教観や生命倫理を尊んだという点において、近代的な装備の狩猟者(ハンター)とは異なる存在です。
全国的にマタギという言葉が広まったのは戦後からですが、人気アニメ『ゴールデンカムイ』に登場する谷垣源次郎のようなキャラクターによって、最近ではより一般的に知られるようになりました。
谷垣源次郎は秋田県阿仁出身のマタギであり、この作品を通じてマタギ文化に興味を持つ人も増えたのではないでしょうか。

マタギの起源

『ゴールデンカムイ』でおなじみのマタギですが、どのようにして生まれたのでしょうか?
実は、日本における狩猟文化は非常に古く、旧石器時代から始まっています。
旧石器時代は約3万年前から約1万年前までの時期で、その頃の人々は動物や魚などを捕まえて食べていました。
その後、新石器時代になると農耕や牧畜が始まりましたが、それでも狩猟は重要な食料源でした。
特に山間部や北海道などでは、農耕が難しい地域では狩猟が主な生業でした。
マタギは、このような地域で長く生き残ってきた人々です。

その他、起源には諸説ありますが、一つの説としては、平安時代に蝦夷(えみし)と呼ばれたアイヌや和人と混血した民族が、山岳地帯で自給自足の生活を送る中で狩猟を行っていたことが関係しているというものです。

マタギの語源は「山人」を意味する「マタンキ」が変化したものとされていますがいつから存在し、語源の詳細も不明なことが多いため同じ日本で存在していたとはいえ謎に満ちた存在なのです。

マタギの文化

マタギは日本史上でも稀有な存在であり、その生活様式や思想は多くの人々に興味や憧れを抱かせてきました。
『ゴールデンカムイ』では、狩猟の方法や、カネ餅といった携行食、そしてマタギの文化を細かく描写しており、マタギについてより深く知ることができます。
マタギは、自然と共生する知恵と技術を持ち、現代社会にも通じる多くの教えを残しています。

しかし、時代とともに減少してきたマタギは、現代では他の仕事と兼業で狩猟をおこなう人はいれど、それのみを生業にして生活を送る人はいないようです。


マタギは日本の貴重な文化遺産であり、その知恵や精神は今後も受け継がれていくべきだと思います。

マタギの家と歴史を堪能する方法

マタギ自身は山の神や獣の霊を畏れ敬い、自然と共生することを信条としていたため、狩りのために入山する際は山は女人禁制としていました。
もし女性が山に入ってしまえば、山の神(山の神は醜女とされている)が嫉妬し狩りが成功しないと言われています。
その他にも、入山した際はマタギ言葉(山言葉)を話すともされ、禁忌や戒律を重んじて自然と関わってきたかがうかがえます。

現代にもその教えを受け継ぐ方はいます。
ただ昔に比べ、女人禁制を緩和する柔軟な思考の山親方がいるなど、時代によって変化はしているようです。
そんなマタギの歴史に触れられる「マタギの家」「マタギの宿」が、現代でも確認できる場所があります。

  • 新潟県の「マタギの家」新潟県村上市猿沢1215 朝日みどりの里
    三面の民家の建物で、「朝日みどりの里・道の駅朝日」の中にあります。
  • 秋田県の「秘境の宿 打当温泉 マタギの湯」 秋田県北秋田市阿仁打当字仙北渡道上ミ67
    きれいな宿泊施設ですが、マタギ集団の生活を体験できます。
  • 山形県の「マタギの郷交流館」 山形県小国町小玉川535−1
    マタギの資料館の他に、地元食材料理を堪能できます。

まとめ

マタギ小屋とは何か、マタギの歴史と特徴について紹介しました。
マタギ小屋は、狩猟をする人たちが山に入る際に一時的に使っていた簡易的な小屋で、その場で集められる材料で作られていました。

マタギは、日本の狩猟文化の中でも古くから存在する人々で、山の神や獣の霊を畏れ敬い、自然と共生することを信条としていました。
その歴史は平安時代にまで遡りますが、その起源や語源は諸説あります。
マタギは日本の貴重な文化遺産であり、その知恵や精神は今後も受け継がれていくべきだと思います。
現代でも、マタギの家や宿がある場所がありますので、興味のある方はぜひ訪れてみてください。

以上、マタギ小屋とは?マタギの歴史と特徴についてご紹介しました。
この記事がお役に立ちましたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。